- 第2編
- 終章 - 独立系信託グループとして未来をひらく
新中期経営計画(2023~2025年度)~ありたい姿と経営戦略
当グループは、2024(令和6)年の創業100年を前に、パーパスという最上位のコンセプトを起点として以下のように「ありたい姿」を描き、バックキャスティングにより新中期経営計画(2023~2025年度)を策定。コンセプトを「『信託の力』で次の100年を切り開く~フィデューシャリーとしてステークホルダーから信頼され、全ての人のWell-being向上に貢献~」と定めた。
〈ありたい姿〉
●フィデューシャリーとしてステークホルダーから信頼される存在
●将来世代も包摂する全ての人のWell-being向上に貢献
●資金・資産・資本の好循環を促す社会インフラ
新計画では、3つのテーマと9つの戦略を定めた。

中期経営計画(2023~2025年度)のテーマと戦略
テーマⅠ「信託グループらしいビジネスの成長と資本効率の向上」では、市場の成長を捉え、キャピタルライトなビジネスモデルを展開し、好循環の実現と企業価値の向上を図る。世界的な先行き不透明な環境の続くなか、レジリエンスの観点でも自己資本利益率(ROE)の向上は重要である。テーマⅡ「未来適合に向けた人的資本強化」では、社員一人ひとりの持ち味を最大限に引き出すために、人的資本への投資を積極的に行う。社員の取り組みがお客さまや社会のFinancial Well-beingにつながり、それが社員自身の働きがい、Well-being向上につながる、好循環の仕組みを持つサステナブルな組織創りをする。テーマⅢ「経営基盤の高度化」では、フィデューシャリー戦略などのプリンシプルな運営を確実に実行するとともに、多様な属性・背景を持つ社員に対し公平・公正な業務インフラを提供し、社員が場所に依拠しない「新しい働き方」へアップデートする戦略を展開し、ビジネスと組織のトランスフォーメーションを支える力の向上を図る。9つの戦略は、どの戦略も他の戦略と密接に連関しながら企業価値の向上を図ることとしている。

中期経営計画(2023~2025年度)の経営指標と2030年のありたい姿