三井住友トラストグループ

第1章

専業信託銀行グループとしての挑戦
2011~2016

第4節 グループ総合力の発揮

第2章

The Trust Bankへの進化――
「第2の創業」 2017~2019

第2節 ビジネスモデルとガバナンスの変革

第3節 トータルソリューションの追求

第3章

新たな社会課題への対応
2020~2023

第2節 社会的価値創出と経済的価値創出の両立

第3節 新たな付加価値の創造

第4節 Well-beingの好循環を目指して

第2編
第3章 - 新たな社会課題への対応 2020~2023

証券代行コールセンターの高度化

証券代行コールセンターは、札幌、多摩、明大前 *1 に拠点を持ち、①配当金の受取方法、各種変更手続き、株式保有状況の問い合わせ対応、②相続、株主優待などの問い合わせ対応、③株式手続き用紙の送付依頼、証明書交付依頼の電話受付等の事務、④各種アウトバウンド、IRインバウンドなどのコールサービスを担っている。2012(平成24)年度の信託銀行統合の際、札幌、川口、府中、明大前と4拠点あったコールセンターを札幌、明大前(川口、府中を統合)の2拠点に集約。2016年4月には多摩コールセンターを開設して主要コール業務を明大前より移管し、コール受付業務は札幌、多摩の2拠点体制とした。株式手続き用紙、証明書交付依頼等の一部業務は明大前にて引き続き対応している。

信託銀行統合以降、段階的に電子化や業務効率化を推進し、2018年7月にはサービス品質向上とオペレーター支援(業務効率化)を目的に、コールセンターAIシステムを導入。2019(令和元)年5月にはFAQシステム *2 を稼働させ、Webサイトに自己解決型株主を誘導し、コールセンターへの受電を削減した。2022年4月からは「Webサポートダイヤル」で有人チャットおよびボイスボット *3 、「会社法改正ダイヤル」ではIVR *4 、ボイスボット、チャットボットによる受付サービスを順次開始。これらのデジタルチャネルの活用は一般コールダイヤルにも拡大し、照会受付窓口の多様化や受電抑制を通して、コールセンターの満足度向上につながっている。

〈AI活用の仕組み〉

  1. 通話音声を自動でテキスト化
  2. テキスト認識AIが通話キーワードをもとに回答候補をポップアップでオペレーターに表示
  3. テキスト化された通話内容を自動要約、後処理工程を削減

明大前は、株式手続き用紙、証明書交付依頼等一部業務や事務連絡の取次等の拠点となっている

よくある質問をデータベース化し、検索できるようにしたシステム(FAQ:Frequently Asked Questions)

AIを実装した自動音声応対システム

Interactive Voice Responseの略で、電話の自動音声応答システム。具体的には、顧客が音声メニューに従ってボタン操作をすることで、必要な情報を得たり、サービスを利用したりする。

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