三井住友トラストグループ

第1章

専業信託銀行グループとしての挑戦
2011~2016

第4節 グループ総合力の発揮

第2章

The Trust Bankへの進化――
「第2の創業」 2017~2019

第2節 ビジネスモデルとガバナンスの変革

第3節 トータルソリューションの追求

第3章

新たな社会課題への対応
2020~2023

第2節 社会的価値創出と経済的価値創出の両立

第3節 新たな付加価値の創造

第4節 Well-beingの好循環を目指して

第2編
第2章 - The Trust Bankへの進化――「第2の創業」 2017~2019

未来創造活動の加速~ビジネスプランコンテスト「未来フェス」実施

当グループでは、2018(平成30)年度より「未来創造フェスティバル」を開催している。これは、社員発のアイデアを通じて新たな事業や商品・サービスを創出し、未来を切りひらくことを目的としたビジネスコンテストで、グループ全社員が、ビジネスプランの領域を問わず、新規性・意外性に富んださまざまなアイデアを応募できる。アイデアを提案した応募者自らがその事業化に挑戦できることが最大の特徴で、社員が自ずと社会に貢献しうる、自己実現の機会としても重要な役割を果たしている。

第1回未来創造フェスティバルチラシ

第1回未来創造フェスティバルチラシ

第1回となった2018年度は213件の応募があり、最高位の「イントレプレナー賞」受賞は4件だった。翌2019年度は267件の応募で、「イントレプレナー賞」受賞は同じく4件となった。

2019年12月には、「未来フェス」発の第1号として、「おひとりさま信託」が商品化されて以来、その後も順次、新たな商品・サービスがリリースされている。お客さまの万が一のとき、気になる身の回りのことをサポートするサービス(「おひとりさま信託」)や教育資金贈与信託における払出請求の手続きのためのスマホアプリ(「孫への想い領収書提出アプリ」)の開発など、いずれも「お客さまの不安や不便を解消する」ものとなっている。

「未来フェス」は、中期経営計画の3年間といった時間軸を超えて、お客さまのことを考え抜くことで新たなビジネスを生み出し、さらに進取の精神に富む企業風土の醸成にもつながっている。

〈「未来フェス」の表彰体系〉

イントレプレナー賞:次年度から実際に事業化に向けて挑戦するアイデア

準イントレプレナー賞:事業化挑戦権の獲得にはあと一歩及ばなかったが優れたアイデア

Next賞:一次審査(書類)を通過し、二次審査(面接)に進出したアイデア

Future賞:今後の磨き上げを期待するアイデア

〈審査基準例〉

顧客課題:ターゲット顧客が特定でき、顧客が有する大きな(具体的な)課題を認識できているか

新規性:これまでにない新たな事業や商品・サービスか(業界初あるいは当社初)

当社取組意義:当グループが取り組むことに意義があるか(パーパスにも照らして)、基盤や強みを生かせるか

先進性:デジタル技術や先端技術等を活用しているなど、画期的な側面があるか

採算性:概算ながら市場規模を確認しビジネスの経済性が示せているか

〈アイデア着眼点例〉

超高齢社会:終活、自分らしい生き方(介護・寄付)

教育:投資教育、事業承継

不動産:地域創生、不動産の再生

デジタル化:人工知能、データ社会、次世代ファイナンス

  1. 三井住友トラストグループ100年史 ホーム
  2. 100年史
  3. 第2編 - 第2章 - 第2節 2 ビジネスモデル改革とグループ再編 - 未来創造活動の加速~ビジネスプランコンテスト「未来フェス」実施