- 第2編
- 第3章 - 新たな社会課題への対応 2020~2023
人生100年時代の不動産サービス
個人のお客さまの不動産売買ニーズには、主に三井住友信託銀行と三井住友トラスト不動産が連携して応えている。今後、高齢者人口がさらに増加し、相続発生件数も増大する見込みであることを受け、2020(令和2)年度から、個人トータルソリューション事業に属する多数の宅地建物取引士有資格者を生かし、次世代への資産承継に向けた不動産取得や相続不動産の売却、バリアフリー物件への住み替え支援など、人生100年時代に求められる不動産サービスを展開。「人生100年プロジェクト」として高齢者向け「住まいのコンサル」を商品化し、富裕層に対する居住環境と資産価値の向上に貢献した。2021年度には個人関連不動産システムReprosをリリースし、その後、不動産総合情報ポータルに接続することなどにより情報の共有・活用のレベルアップを図った。
なお、事業ポートフォリオの強化を進めるなか、三井住友トラスト不動産は三井住友信託銀行との連携を深めるとともに地域に根差した独自情報との両輪で稼ぐビジネスモデルを構築。注力エリアへの出店戦略等を通じて住宅仲介収益の拡大に努めた結果、2023年度末の手数料実績は統合時(2012年度)の2倍を超える250億円超となった。

不動産仲介手数料の推移