三井住友トラストグループ

第1章

信託制度の確立と発展
1922~1974

第3章

金融激動と業界再編
1991~2010

第1編
第1章 - 信託制度の確立と発展 1922~1974

金銭信託の長短分離(長短二本立て制の採用)

三井信託は、1931(昭和6)年上期、率先して長短二本立て制を採用した。初め長期信託は18%に過ぎなかったが、1934年下期になると長短の比率が等しくなり、それ以降も毎期増加を続けて1938年上期には2対1の比率に達した。

1937年上期には三菱信託、住友信託をはじめとする有力信託11社も二本立てを採用し、長短の配当率に差をつけて長期信託を優遇した。この結果、代表的な信託会社の金銭信託の配当率は長期が3.8%、短期が3.6%に統一され、これが金銭信託史上の画期となる。

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