三井住友トラストグループ

第1章

専業信託銀行グループとしての挑戦
2011~2016

第4節 グループ総合力の発揮

第2章

The Trust Bankへの進化――
「第2の創業」 2017~2019

第2節 ビジネスモデルとガバナンスの変革

第3節 トータルソリューションの追求

第3章

新たな社会課題への対応
2020~2023

第2節 社会的価値創出と経済的価値創出の両立

第3節 新たな付加価値の創造

第4節 Well-beingの好循環を目指して

第2編
第1章 - 専業信託銀行グループとしての挑戦 2011~2016

営業拠点の拡充

〔1〕シンガポール現地法人の設立

三井住友信託銀行は、三井住友トラスト・パナソニックファイナンスを通じ、高成長が見込まれるアジア事業拡大に向けた海外戦略の一環として、2013(平成25)年4月、シンガポールに海外現地法人である三井住友トラスト・リーシング・シンガポール(Sumitomo Mitsui Trust Leasing (Singapore) Pte. Ltd.)を設立、7月に営業を開始した。開業時の従業員は取締役3名、職員2名、現地(事務)1名の計6名であった。同社はシンガポールをはじめ、多くの日系企業が進出しているASEAN諸国を中心に、リース、割賦をはじめとした法人向けノンバンク業務を展開し、お客さまの幅広いニーズに応え、グローバル展開をサポート。その後、順調に営業資産を拡大した。

〔2〕香港支店の開設

三井住友信託銀行は、海外展開において成長が著しいアジアでのビジネス拡大、ネットワーク強化の一環として、2013(平成25)年5月、香港支店の開設について認可を取得し、同年8月、営業を開始。派遣職員11名、現地職員28名の計39名で開業した。香港支店は、銀行が発足後、初めての海外出店であり、海外支店としては5番目となった。アジア金融市場の中心に開設した香港支店の営業エリアは、香港、韓国、中国、フィリピンまでカバーし、日系企業だけでなく、非日系企業とのビジネスにも注力した。香港支店は当初計画どおり初年度から黒字となり、その後も順調に基盤を拡大した。

香港支店での鏡開き

香港支店での鏡開き

香港支店の入居するAIAセントラルビル

香港支店の入居するAIAセントラルビル

〔3〕タイ三井住友信託銀行の設立

三井住友信託銀行は、2014(平成26)年5月、タイ財務省よりタイにおける現地法人設立の認可を取得し、同年7月に「泰国(タイ)三井住友信託銀行 *1 」を設立、2015年10月に開業した。開業セレモニーでは、仏教国タイの伝統にのっとり、敷地内の祠での供物の奉納や、9名の僧侶によるお経・説教等の儀式、事務所内のお清め、玄関への厄除けなどが行われた。

東南アジア諸国連合(ASEAN)最大の日系企業進出数を誇るタイでは、古くから製造業を中心とした産業集積が進められてきた。ASEAN経済共同体(2015年12月発足)においても、メコン広域経済圏(タイ、カンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナム)の中心的な存在として、一層の経済成長が期待された。当グループは、アジアを重要な戦略地域と位置づけ、拠点整備と現地有力パートナーとの提携を両輪で推進した。タイ三井住友信託銀行の開業により、アジアにおける銀行業務は、三井住友信託銀行のシンガポール支店、上海支店、香港支店との4拠点体制で担うことになった。

Sumitomo Mitsui Trust Bank (Thai) Public Company Limited:バンコクに所在。資本の額は200億バーツ(約721億円)、従業員数約60名

タイ三井住友信託銀行の開業セレモニー

タイ三井住友信託銀行の開業セレモニー

タイ三井住友信託銀行の開業広告

タイ三井住友信託銀行の開業広告

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