- 第1編
- 第3章 - 金融激動と業界再編 1991~2010
女性専用住宅ローン「エグゼリーナ」
2001(平成13)年以降、金融機関は大手住宅仲介業者からの情報獲得にしのぎを削るようになった。中央三井信託銀行は、こうしたなかで顧客属性とニーズに着目し、2003年4月に女性専用住宅ローン「エグゼリーナ」の取り扱いを開始した。
女性の社会進出の拡大に伴って、女性による住宅購入が増加したことを受け、住宅の購入を希望する働く女性をバックアップするため、女性だけの特典として、①出産後1年間の金利引き下げ(0.1%)、②「ローン返済支援特約付医療保障保険(団体型)」を中央三井信託銀行が保険料を負担して付保、③一部または全額繰り上げ返済の手数料は無料、などを住宅ローンに付帯。その話題性から発売開始時には新聞でも報道され、順調に実績を伸ばした(2018年8月1日新規申し込みの受付を停止) *1 。