- 第2編
- 第3章 - 新たな社会課題への対応 2020~2023
ダイバーシティ&インクルージョンの実現に向けて
当グループは「個々人の多様性と創造性を経営に活かす」というダイバーシティ&インクルージョンの概念そのものを経営理念(ミッション)に掲げ、人的資本の向上を目指してきたが、2023(令和5)年度からは、多様な属性・背景を持つ社員に対し、公平・公正な支援を実施することで、創造力・組織力につなげていくため、従来のダイバーシティ&インクルージョンに「エクイティ」の概念を取り入れ、「DE&I」とした。
評価や登用において公平・公正であるには、現在存在している格差を認識し、ギャップを埋める機会提供、サポートが必要となるが、さまざまな事情や考え方の違いなどから、会社と個人が向き合い、互いにコミットすることが第一歩となる。当グループは、人的資本を自律的なキャリア型人材の集合体へと進化させ、イノベーション力とレジリエンス力を高めることを目指し、現状とありたい姿のギャップの大きさや社内外からの要請に照らして、①社員構成と登用・評価実態にギャップのある「女性活躍推進」、②全社員の2割超となった「キャリア入社社員の活躍推進」、③社会的要請の高い「障がい者活躍推進」を優先取り組み領域に設定し、女性管理職育成施策をはじめとする具体的施策を強化するとともに「エクイティ」の概念の理解促進を図っている。