- 第2編
- 第1章 - 専業信託銀行グループとしての挑戦 2011~2016
店舗網の拡充
2011(平成23)年4月、当グループ誕生後の新規店舗第1号として、住友信託銀行二子玉川コンサルティングオフィスが開店した。同地域においては、駅周辺の大規模ショッピングセンターなどの開発に伴うまちづくりが進み、女性乗降客の増加が見込まれた。そのため、従来の中心顧客であるシニア層に加え、キャリアを生かして働く女性や子育て世帯、共働き世帯といった新顧客層も対象とした資産運用コンサルティングを展開。開店を記念して、定期預金金利優遇キャンペーンを実施したところ、予想を上回る4,000人を超えるお客さまが来店した。
そして、2013年10月11日に目黒支店、同年11月1日に新百合ヶ丘支店、11月28日には市川支店を開設した。国内支店としては、当行が発足して以来、初めての新規出店となった *1 。この3カ店については、駅前再開発が予定され商業集積がさらに進むことが期待されるエリア(目黒)、駅周辺に大型商業施設・公共機関等が集積し人口増加中の郊外型エリア(新百合ヶ丘)、集客力のあるJR駅ビル商業施設やタワーマンションなどの整備も進み人口増加が期待されるエリア(市川)と、それぞれ特徴の異なるエリアに開設したものだった。
続いて、2015年には6月に自由が丘支店、7月に小金井支店、8月に星ヶ丘支店(名古屋市)を、翌2016年8月には上大岡支店(横浜市)を開設。立地は、個性豊かな商店街を中心に非常に高い集客力を有するエリア(自由が丘)、駅前再開発とともに集客力を増しつつあるエリア(小金井)、商業施設が整備され周辺地域の宅地開発とともに人口増加が期待されるエリア(星ヶ丘)、横浜市の主要な生活拠点の一つとして商業・業務・文化および公共サービスが集積する将来性豊かなエリア(上大岡)であり、信託銀行の機能を生かしたコンサルティング業務の強化を目指す当グループにとって各々が重要な拠点となった。
なお、発足以降出店した店舗はすべて、公共料金収納や振り込みを行うハイカウンターの受付を設けず、個人のお客さまの資産運用、相続・遺言、不動産、ローン等の相談業務を中心とする営業形態をとっている。

目黒支店

目黒支店開店のテープカット
第1号のお客さまご夫妻(左から3、4人目)とともに 右端は北村会長

新百合ヶ丘支店 開店前の支店長あいさつ

市川支店 開店の日、激励に訪れた常陰社長