- 第2編
- 第1章 - 専業信託銀行グループとしての挑戦 2011~2016
ESGエンゲージメント活動
三井住友信託銀行では、持続的社会の構築のためESG課題を解決することがお客さまの利益につながるものと考え、投資先企業に対して積極的な働きかけを行ってきた。国内企業に対しては、エンゲージメントガイドラインに従い、投資先企業とのエンゲージメントを実施。投資先企業の事業構造や業界環境などを深く理解するアナリストが、活動の一環としてエンゲージメントを行う体制とし、当該企業の持続的成長や企業価値向上に資するよう努めた。
外国企業に対しては、グローバルなESG課題解決のために責任投資原則(PRI)の署名団体と連携したエンゲージメント活動に積極的に参加し、スチュワードシップ会議において、その状況をモニタリングしている。2016(平成28)年度もPRIが主催するコラボレーション・プラットフォーム *1 に参画、水リスクと熱帯雨林開発における諸問題(パーム油資源開発)の2つのテーマについてのワーキンググループに所属し、エンゲージメント等の活動を行った。
また、国連グローバル・コンパクトやOECD多国籍企業行動指針などの国際規範・ルールの観点から投資先企業をモニタリングしてきた。2016年4月、ISS-ETHIX *2 が提供する専門サービスを利用して活動範囲を広げ、悪影響が想定される事業を行う企業に対しエンゲージメントを開始した。活動内容はスチュワードシップ会議に報告され、関係各部にて問題の認識を共有することとした。