- 第2編
- 第3章 - 新たな社会課題への対応 2020~2023
プライベートアセット機能の強化
当社と三井住友信託銀行は、2022(令和4)年7月、アポロ(Apollo Global Management, Inc.)グループおよびグリーンズレッジ(GreensLedge Capital Markets LLC)と業務提携を行い、アポロのグループ会社であるアテネ(Athene Holding Ltd.)とともに、総額15億ドルのオルタナティブアセット *1 ポートフォリオに対する投資を行うことを決定した。
アポロは、米国ニューヨークを本拠地とし、オルタナティブアセット等の運用において世界トップクラスの実績を有するアセットマネージャーである。アポロおよび三井住友信託銀行が一部出資を行っている米国独立系投資銀行グリーンズレッジとの業務提携を通じ、当グループは、より深度のある知見蓄積、金融ソリューション提供力の強化を企図した。
当グループは、信託グループとして多様な経済主体との接点を有し、投資サポートや商品ラインアップ拡充を通じた豊富なオルタナティブアセットへの投資機会の提供によって、長期間にわたり、年金基金、金融法人といったお客さまの幅広いニーズに応えてきた。
足もとでは国内の低金利環境の継続や株式市場のボラティリティ拡大などを背景に、オルタナティブアセットへの関心が高まっている。また、人生100年時代において、オルタナティブアセットを通じた長期にわたる安定的な超過リターンを生み出すアセットクラスがますます求められるようになった。本件投資を呼び水とした投資機会の多様化、収益機会の提供、投資資産の多様化と長期的な超過リターン獲得機会の提供を通して、当グループが目指す「資金・資産・資本の好循環」に一層貢献するものと判断、決定に至った。

プライベートアセット関連ビジネスのもたらす価値