- 第2編
- 第1章 - 専業信託銀行グループとしての挑戦 2011~2016
- 第4節
- グループ総合力の発揮
1 リテール事業
資産運用・資産管理のメインバンクとして
リテール事業について、経営統合前の2010(平成22)年度の状況を見ると、中央三井トラスト・グループが保険純資産残高、住宅ローン残高、投信販売残高で信託第1位、住友信託銀行は保険販売額(終身保険を除く)、住宅ローン貸出額で信託第1位、その他の業務では各々概ね信託2~3位であったが、合計すると総預かり資産、投信純資産でも信託第1位となり、投信・保険販売ではメガバンクに並ぶ水準となった。遺言書保管件数のみ三菱UFJ信託銀行の後塵を拝しているが、リテール事業は信託銀行として圧倒的なNo.1となったといえる。また、拠点展開の面でも首都圏はもちろん、近畿圏に強い住友信託銀行の店舗網、中部圏に強い中央三井トラスト・グループの店舗網によってネットワークが強化され、適正配置が進んだ。
そして、信託銀行統合後の2012年度には、専門性と総合力を駆使したトータルコンサルティングの実践を通じて幅広いニーズを発掘し、一人ひとりのライフステージを捉えた商品・サービスを提供して、「資産運用・資産管理のメインバンク」となることを目指す姿と位置づけ、次のとおりさまざまな施策を推進した。