- 第1編
- 第3章 - 金融激動と業界再編 1991~2010
統合プロセスの検討と推進
経営統合にあたっては、すでに持株会社体制となっている中央三井トラスト・ホールディングスを新信託銀行グループ「三井住友トラスト・グループ」の持株会社として活用することとし、第一ステップとして、2011(平成23)年4月1日に住友信託銀行が中央三井トラスト・ホールディングスと株式交換を行い(住友信託銀行普通株式1株に対して中央三井トラスト・ホールディングス普通株式1.49株を交換)、中央三井トラスト・ホールディングスは「三井住友トラスト・ホールディングス株式会社(Sumitomo Mitsui Trust Holdings,Inc.)」に商号を変更した。なお、三井住友トラスト・ホールディングス発足後の旧中央三井トラスト分の政府保有普通株式は約12%となった。
また、第二ステップとして、2012年4月1日に三井住友トラスト・ホールディングスが傘下の住友信託銀行、中央三井信託銀行、中央三井アセット信託銀行の3信託銀行を合併により統合して「三井住友信託銀行株式会社(Sumitomo Mitsui Trust Bank,Limited)」に商号変更することが決まり、3信託銀行は2011年12月26日に住友信託銀行を存続会社とする吸収合併方式により合併を行うこととする契約書を締結した。
経営管理態勢は、本邦最大かつ最高のステイタスを誇る信託銀行グループにふさわしく、統合持株会社は業務執行管理型の持株会社とし、同時に、①グループ経営戦略企画、②経営資源配分、③業務運営管理、④リスク統括、⑤コンプライアンス統括、⑥内部監査統括、のそれぞれを主要機能とすることとした。

統合プロセス