- 第1編
- 第1章 - 信託制度の確立と発展 1922~1974
三井信託の「組合新春いろはがるた」
1945(昭和20)年10月、GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)は、五大改革(①婦人の解放、②労働組合結成の促進、③学校教育の自由化、④専制政治からの解放、⑤経済の民主化)を日本政府に指示。政府は同年12月に旧労働組合法を制定した。これを受けて住友信託では1947年9月、三井信託では同年10月に従業員組合が発足した。
1949年12月15日発行の三井信託(東京信託時代)の組合新聞に次のような「組合新春いろはがるた」が掲載されている(抜粋)。組合や会社の状況を描写した句には、戦後復興途上にあった少し苦しい生活の中でも仕事や組合活動、余暇を楽しむ平和な時代の空気が漂う。
い
委員会の秘密主義
ろ
労働組合御用組合
は
半分貰って年を越し
に
憎まれっこ文書部長
ほ
ボーナスは生活給
り
律義者の税沢山
ぬ
ぬるいお風呂とかけて〇〇信託
よ
よそのボーナス羨しい
ね
念願かなって大きな椅子
む
無茶な要求いたしません
や
やっときた月給日
ゑ
縁は異なもの職場結婚
あ
明日の千円より今日の百円
き
機構改革焦眉の急
も
もう出たでしょう越年資金
す
ストライキは出来ぬ金融機関の組合