- 第2編
- 第3章 - 新たな社会課題への対応 2020~2023
女性活躍の取り組み
当社は、2021(令和3)年11月、2030年までに女性役員比率を30%以上とする日本経済団体連合会の「2030年30%へのチャレンジ *1 」に賛同し、2025年3月末までに課長以上のラインポストに就く女性比率を20%以上とするKPIを設定。三井住友信託銀行では、女性活躍推進法に基づく一般事業主行動計画として2024年10月末までに課長以上のラインのポストに就く女性比率を20%以上(2030年:30%以上)、マネジメント業務を担う女性比率を30%以上(同34%)、男性の育児休暇取得率を100%とする計画を策定し、取り組みを加速した。
三井住友信託銀行では2017(平成29)年度、女性社員向けに、中長期的なキャリアを見つめ、視野を広げて付加価値のある人材を目指すことを支援するため「キャリアデザイン研修」を実施。研修では、外部講師の講義で「アンコンシャス・バイアス」「自分に求められていることについて知る」「ライフイベントを前提とした働き方」といったテーマでグループディスカッションを交えて学習し、先輩社員との交流を通して、さまざまなキャリアのつくり方、自分なりのリーダーシップの発揮の仕方を学ぶとともに、上司からのメッセージを受け取り、自身への期待事項を改めて認識したうえで、今後のキャリアを描く機会としている。
2021年度には、全社員向け研修や女性リーダー層対象の階層別研修に加え、役員自らが女性マネジメントをサポートする「サポーター役員制度」を導入し、役員がマネジメント業務を担う女性社員のキャリア形成を支援。初年度は役員20名が各2名の女性社員のサポーターとなり、計40名を対象に実施した。2022年度は60名の女性社員が参加している。2023年度からは有価証券報告書にてグループ各社の管理職に占める女性の割合、男性の育児休業取得率にあわせて「男女の賃金の差異」を開示し、差異縮小に向けた取り組みを開始した。
なお、当社は2022年1月、「2022 Bloomberg Gender-Equality Index」(GEI)に選定された。GEIは、Bloomberg社が各企業の男女平等に対する取り組みを投資家に周知する機会を提供するために開発した株式指標。男女平等の推進における起業の方針、実績、情報開示などについて、同社が設けたグローバルな基準を満たした企業が、その年度の指数の構成銘柄として選定される。当社は4年連続での選定となった。