三井住友トラストグループ

第1章

専業信託銀行グループとしての挑戦
2011~2016

第4節 グループ総合力の発揮

第2章

The Trust Bankへの進化――
「第2の創業」 2017~2019

第2節 ビジネスモデルとガバナンスの変革

第3節 トータルソリューションの追求

第3章

新たな社会課題への対応
2020~2023

第2節 社会的価値創出と経済的価値創出の両立

第3節 新たな付加価値の創造

第4節 Well-beingの好循環を目指して

第2編
第2章 - The Trust Bankへの進化――「第2の創業」 2017~2019

米中貿易摩擦と保護主義の高まり

2017(平成29)年1月、米国で「自国第一主義(アメリカ・ファースト)」を掲げるトランプ政権が誕生すると、輸入にかかる関税の引き上げ措置を多用するなどの保護主義的な通商政策を本格化させ、世界の注目を集めた。トランプ政権による一連の措置に対しては各国・地域が対抗措置をとったが、特に中国との間では報復の応酬に発展し、2018年夏以降、米中貿易摩擦が激化した。

多国間協調体制の後退、米中の対立激化をはじめ、北朝鮮非核化の停滞、英国のEU離脱を巡る混乱、イランとサウジアラビアやイスラエルとの対立の先鋭化、日本と近隣諸国の摩擦拡大など、地政学リスクも増大した。

グローバルに金融・経済環境の不透明感・不確実性が高まるなか、当グループは、景気変動や市場変化に影響されにくい、持続的かつ安定的な成長を可能とするビジネスモデルの実現に向けて、2017年4月、「中期経営計画~The Trust Bankへの進化『第2の創業』~」をスタートさせた。

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