- 第2編
- 第3章 - 新たな社会課題への対応 2020~2023
スタートアップ企業への支援
当グループは、新たな産業・価値を生み出すスタートアップ企業支援の取り組みとして、2020(令和2)年4月に専担組織として「イノベーション企業推進部」を設置し、同年9月にSBIインベストメント *1 とともに初のCVC *2 ファンド「SuMi TRUSTイノベーションファンド」の運営を開始した。本ファンドでは、投資対象の産業セクターを限定せず、高い成長性が見込まれるスタートアップ企業に資金を供給し(2022年度末までに27社に出資)、新たな産業・価値を生み出すことで社会課題の解決に貢献するとともに、当グループの将来の顧客基盤とイノベーションの強化を図ることを目的としている。
スタートアップ企業向けソリューションでは、事業成長に必要な資金需要への対応力の強化を図り、またスタートアップ企業と当社のお客さまをつなぐビジネスマッチングを通じて事業拡大の機会を提供。2021年度にはスタートアップ企業の「事業戦略」「資金調達・資本政策」「人材戦略」「ガバナンス」などの取り組みに関するサーベイを開始し、成長ステージごとのスタートアップ企業のさまざまな課題の把握に努めるとともに、サーベイを通じて明らかになった課題に対するソリューションの創出に努めた。
さらに2023年4月には、IPO前後のスタートアップ企業をシームレスに支援する「成長企業支援部」を設立し、エクイティ(資本)とデット(融資)両面での資金需要に対応するとともに、証券代行業務やオーナーとの取引を通して有望企業との親密化を進めている。