- 第1編
- 第3章 - 金融激動と業界再編 1991~2010
新たな試み
企業経営に対する社会の関心が高まり、一般の株主が株主総会に出席して発言するケースが急速に増加してきたことを踏まえ、2000(平成12)年6月、住友信託銀行は、従来とは異なる新たな試みとして初めて定時株主総会にIR的観点を取り入れ、次のような方策を実施した。
- 株主総会招集通知書の早期発送
- インターネットによる情報開示
- 株主総会のビジュアル化
なかでも、株主総会のビジュアル化は、ポイントごとに図表等を使いながら営業内容、決算内容、経営戦略等を説明するというもので、最も注力した部分であり、その後も一層の工夫を重ね、引き続き実施されている。
一方、中央三井信託銀行は、投資信託評価会社のモーニングスターと提携し、2000年11月から取り扱いファンドに関する客観的な分析評価を取りまとめた「中央三井のファンド分析レポート」の発行を開始した。客観的な分析レポートを作成し、提供するのは国内初の取り組みであり、メディアや他の販売会社等の注目を集めた。