三井住友トラストグループ株式会社
取締役執行役社長(CEO)
高倉 透

2024年、三井住友トラストグループは創業100年を迎えました。信託法・信託業法が施行されたのち、1924年に同法に基づくわが国最初の信託会社として三井信託が、続いて1925年には住友信託が創業いたしました。
信託が歩んできた100年は、「信託の力」でお客さまのニーズにお応えし、社会課題を解決することにより、わが国の発展に貢献してきた歴史です。当グループは、創業以来、信託の受託者精神に立脚し、日本を代表する信託グループとして、時代とともに変わっていく社会課題に挑戦してまいりました。大正・昭和・平成・令和の時代に幾度となく訪れた歴史の転換点を乗り越え、今を迎えることができましたのも、ひとえにお客さまのご支援の賜物と厚く感謝申し上げます。
さて、今般、経営統合後初めての社史となる「三井住友トラストグループ100年史」をWebにて公開いたしました。当グループは、中央三井トラスト・ホールディングスと住友信託銀行の経営統合により、2011年に独立系専業信託グループとして発足し、本邦最大かつ最高のステイタスを生かして「資金・資産・資本の好循環」の加速に努めてまいりました。現在は、創業以来の信託ビジネスをさらに進化させ、新たな社会課題解決に挑戦しています。創業から経営統合に至るまでの経営母体の信託各社(三井・住友・中央)の変遷と、経営統合から現在、そして未来に向けた私たちの取り組みをご覧いただくことにより、皆さまとともに歩んできた信託の発展の歴史、グループ100年の歴史のご理解の一助となれば幸甚です。
『託された未来をひらく』をパーパスに掲げる当グループの企業価値は、皆さまからの信頼とご評価あってこそ高められるものです。パーパスに込めた志や使命を胸に、次の100年においても、お客さまや社会から「信じて託される」存在を目指します。そのために新たな価値創出に挑戦し、人と地球の平和で豊かな未来づくりに貢献し続けることをここに宣言し、グループ社員一同邁進してまいります。皆さまにおかれましては、引き続きのご支援ご鞭撻を賜りますようよろしくお願いいたします。
2025年4月
三井住友トラストグループ株式会社
取締役執行役社長(CEO)高倉 透