- 第2編
- 第2章 - The Trust Bankへの進化――「第2の創業」 2017~2019
人材育成風土醸成の取り組み
当グループは「人材育成風土を醸成すること」を目的として、2018(平成30)年度に「グループ人材育成方針」制定し、その浸透策を進めたが、さらに2019(令和元)年度には社員一人ひとりが風土醸成の担い手となることを後押しするため、「風土」を次のように具体化した。
- 自発的コミットに基づいたキャリア形成を尊重する風土
- 多様性を受容し、組織としての付加価値を生み出す風土
- リスクに対する健全なチャレンジを促進する風土
- 人材育成方針(TRUST)を基礎とした「学び」の風土
こうした風土の浸透には、役員等と社員、社員同士の双方向コミュニケーションも不可欠であるため、社員が集まる研修などの機会を捉え、社長以下の役員が経営方針や自身のリーダーシップなどについて語り質疑する場を設けた。また社員同士では、従業員組合との積極的な対話により、さまざまな意見を反映した施策の策定・実行を進めるとともに、現場においては、受託者精神に則った意識の醸成やチームワークの向上などを目的に、「ディスカッション“The Trust Bank”」と銘打った議論の場を設け、具体的な題材をベースに役職やチームを超えた社員同士の自由な議論を通じて、「モチベーションの高い職場づくり」を実践している。また、リスクについては各事業計画にリスク戦略を盛り込んで「店部長塾」による対話の機会を創出し、取るリスク、回避すべきリスクに関する戦略が理解され、実行される風土づくりに取り組んでいる。