三井住友トラストグループ

第1章

信託制度の確立と発展
1922~1974

第3章

金融激動と業界再編
1991~2010

第1編
第3章 - 金融激動と業界再編 1991~2010

金融再編の進展

1999(平成11)年には金融再編に向けた動きが活発化し、1月に三井信託銀行と中央信託銀行、8月に第一勧業銀行と富士銀行と日本興業銀行、10月には住友銀行とさくら銀行が相次いで統合を発表した。信託業界では、安田信託銀行、東洋信託銀行が、それぞれ都市銀行を中心とする金融グループの一員として業務展開していく道を選択し(現在のみずほ信託銀行、三菱UFJ信託銀行)、三菱信託銀行は日本信託銀行、東京信託銀行と合併したうえで東京三菱銀行と経営統合した(現在の三菱UFJフィナンシャル・グループ、三菱UFJ信託銀行)。住友信託銀行は、信託同士の統合を追求していたが、この時期には実現しなかった。また、このころには2000年のジャパンネット銀行(現在のPayPay銀行)、2001年のソニー銀行、イーバンク銀行(現在の楽天銀行)を皮切りに、異業種からの銀行業務参入も相次いでいた。

一方、世界では1998年にシティコープがトラベラーズ・グループと合併してシティグループが発足し、1999年にはドイツ銀行がバンカース・トラストを買収するなど、国境を越えて猛烈な金融機関の再編成が行われていた。日本では単にリストラのためではなく、世界に伍していくための競争力強化の観点から金融再編が加速し、都市銀行では、みずほホールディングス(2000年9月)、三菱東京フィナンシャル・グループ(2001年4月)、UFJホールディングス(2001年4月)、三井住友フィナンシャルグループ(2002年12月)とメガバンクグループが誕生したほか、りそなグループ(2002年4月)設立へと続く。

主な都市銀行・信託銀行の再編

主な都市銀行・信託銀行の再編

主な都市銀行・信託銀行の再編

主な都市銀行・信託銀行の再編
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