- 第2編
- 第2章 - The Trust Bankへの進化――「第2の創業」 2017~2019
ソリューション強化に向けた体制整備
リスクソリューション業務は、2017(平成29)年2月に設置したリスクソリューション室を中心とした事業横断プロジェクトチームを担い手とし、潜在的なリスクの顕在化とその解決に向けたソリューションを共創し、創出したソリューションのうち汎用化が可能なパーツを横断展開した。なかでも主要金融法人に対しては運用部署へ直接アクセスし、市場予測力や国債(JGB)現物オプションなどの独自性のあるデリバティブを駆使し、迅速に戦略的提案を実施した。2018年度には、リスクソリューションのさらなる高度化に向け、マーケット業務開発ビジネスユニットをマーケットソリューションビジネスユニットに改称したうえで、リスクソリューション提案の統括および機能開発に特化した部署として位置づけを明確化し、他部署にあった関連機能を統合した。
また、マーケット事業の基盤拡充および日本トラスティ・サービス銀行(JTSB、現在の日本カストディ銀行)におけるバックアップ体制の高度化が検討されるなか、2017年度には関係会社の再配置が検討され、大阪地区では、賃借物件である堂島プラザビルに入居していた関係会社を収容力のある三井住友信託銀行千里ビルに集約し、コストを削減。2018年7月には大阪に市場決済部を配置して東京・大阪のデュアルオペレーション体制を構築し、業務継続体制の強化を図った。なお、東京・晴海を本社とし、府中にメインセンターを置くJTSBについては、2017年度から段階的に千里をバックアップセンターとして強化し、大阪で日常業務を常時稼働できる態勢とした。