- 第2編
- 第2章 - The Trust Bankへの進化――「第2の創業」 2017~2019
女性活躍推進の取り組み
三井住友信託銀行は2015(平成27)年度、2020(令和2)年3月末までに「課長級以上の女性管理職を300名とする」 *1 という目標を掲げ、多数の係長級人材を確保するとともに、女性のマネジメント登用を見据えたさまざまな研修や配置を幅広く行い、機会提供を推進。女性社員のキャリア形成にとってターニングポイントとなるタイミングに合わせ、主体的なキャリア形成を考える機会提供とネットワーク構築を目的とした研修を、係長級登用前、係長級登用時、課長級登用前にきめ細やかに実施した。
また、役員自らが女性社員の育成に関わる活動に積極的に取り組んだ。女性社員向けゼミに加え、性別、年齢を問わず任意に参加できるゼミも開催し、女性社員の成長に資するようさまざまな機会を提供。営業店部では、自主的に他社の女性社員との交流を図るとともに、視野を広げて自らのキャリアを考える活動等も行っている。役割拡大についても、これまでのリテール営業店、本部スタッフとしての登用に加え、2015年より法人営業へと領域を拡大。さらに、男性社員が大半を担う財務コンサルタントへの女性社員の登用を加速するとともに、2018年度にはさらなる活躍機会創出のため、財務コンサルタント *2 に準じた業務を担うトラストコンサルタントを新設し、第一期生3名のうち2名は女性社員が占めた。
こうした取り組みが評価され、2019年3月、当社は経済産業省・東京証券取引所による「準なでしこ銘柄」に選定された。経済産業省は、東京証券取引所と共同で、2012年度より女性活躍推進に優れた上場企業を「なでしこ銘柄 *3 」(1業種1社が基本)として選定・発表。2018年度より、従来の「なでしこ銘柄」選定に加え、女性活躍推進に優れた企業をより幅広い視点で評価する観点から「準なでしこ」として業種を問わず選定を行い、当社が選ばれた。翌2020年3月には、「なでしこ銘柄」に選定された。女性のキャリア形成支援や、女性管理職育成プログラムの実施、働きやすい職場の実現に加え、管理職の行動・意識改革にも積極的に取り組んでいることが評価された。