三井住友トラストグループ

第1章

信託制度の確立と発展
1922~1974

第3章

金融激動と業界再編
1991~2010

第1編
第3章 - 金融激動と業界再編 1991~2010

リバースモーゲージの開発

「リバースモーゲージ」は、持家を担保に定期的に融資金を受け取り、利用者の死亡時などに持家を売却して一括返済する仕組みである。リバースモーゲージ自体は初め1984(昭和59)年 3月に三井信託銀行が取り扱いを開始し、以降、信託各社もこれに続いたが、このころは需要が少なく普及には至らなかった。その後2002(平成14)年度、厚生労働省が低所得高齢者の支援を目的に「生活福祉資金(長期生活支援資金)貸付制度」を創設し、2003年から公的制度として普及し始めた。

そこで中央三井信託銀行は、個人の住宅資産を生かして豊かな生活を送りたいという顧客ニーズに応えるために、三井住友海上火災保険と提携して独自に商品を開発し、2005年3月、他社に先駆けて大手銀行初のローン商品「住宅担保型住宅資産ローン」の取り扱いを開始した。契約時に所定の終身年金保険に加入すると終身年金を受け取ることができることもこの商品の特長で、さらに2007年10月には「枠内引出自由」で「住み替え可」とし、利便性を向上させていった。

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