- 第2編
- 第2章 - The Trust Bankへの進化――「第2の創業」 2017~2019
仕事と育児・介護の両立支援
三井住友信託銀行では、2016(平成28)年度に転居を伴う勤務地変更のない社員が配偶者の転勤などの際に勤務地を変更できるようにしたことに加え、2017年度には配偶者(社内、社外問わず)の海外転勤に帯同する社員についても、性別を問わず休職を認めることとした。いずれの制度も活用され、ライフイベントに左右されないキャリア継続の取り組みが進んでいる。
また、復帰を控える育児休業中の社員を対象とした外部講師によるセミナーや、従業員組合と共同で介護の課題に向けた「仕事と介護の両立セミナー」を開催。あわせて、仕事と介護の両立支援ハンドブックの発行や、Web参加も可能なセミナーの開催、電話相談会の実施など、介護により勤務に制約のある社員にも配慮した取り組みを推進している。
出産・育児については、父親も含めて取得可能な育児休業に加え、短時間勤務制度、時間外勤務・深夜勤務の免除など、安心して子育てができる環境を整えている。男性の育児休業の取得率は2018年度に73.3%となった。介護については、介護休暇・休業制度、短時間勤務制度を設けた。2019(令和元)年度からは、がん治療と仕事の両立を目的に新たな休暇制度を導入している。なお、2019年2月には、社員の仕事と育児の両立支援に関する優良な取り組みが認められ、厚生労働大臣より特例認定企業として「プラチナくるみん」の認定を受けた *1 。
2015年4月、次世代育成支援対策推進法(次世代法)の改正により創設された制度。次世代法に基づき「子育てサポート企業」として厚生労働大臣の「くるみん」認定を受けた企業のうち、より高い水準の取り組みを行った企業が認定される。

勤務地変更、海外帯同休職、男性育児休業取得率の推移