- 第2編
- 第3章 - 新たな社会課題への対応 2020~2023
「人生100年時代」のベストパートナー
当グループは、「人生100年時代のベストパートナー」を目指し、お客さま一人ひとりの人生と真摯に向き合い、世代やライフプランに応じたトータルコンサルティングを提供することで、お客さまの課題と社会課題に貢献していこうと、2020(令和2)年度からの中期経営計画においては次の3点を重点施策とした。
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現役世代のお客さまの資産形成に対する取り組み
資産形成ニーズの高まりや、働き方・ライフスタイルの多様化などを踏まえ、お客さま一人ひとりのニーズに合わせたコンサルティングや提案を行う。多くのお客さまと長きにわたって取引することによる預かり資産残高の拡大を通じ、ともに発展していくことを目指す。 -
シニア層のお客さまの資産管理・承継に対する取り組み
将来の認知症や健康などに対する不安、次世代への相続・承継に関する各種課題などを踏まえ、お客さま一人ひとりのニーズに合わせたコンサルティングや提案を行う。さらに、高齢化社会における金融包摂促進に資する商品・サービスの充実に努め、お客さまに安心と安全を提供する。 -
チャネルの最適化と運営効率化
コンサルティング機会の拡大に向け、店舗ネットワークの見直しおよびWebなどの疑似対面・非対面チャネルの強化により、利便性の高いチャネルを整える。また、営業店部で行う事務を削減することにより、生産性の向上と人員の再配置によるコンサルティング力の強化を図る。
なお、価値創造プロセス整備のため、2022年4月に三井住友信託銀行は機構再編を行い、個人トータルソリューション事業は個人事業に改め、お客さま基盤の拡大に向けて、非対面チャネルや地銀などの新たなチャネル構築を強化する「チャネル戦略推進部」を新設。高齢のお客さまには、認知症リスクへの備えや資産承継サポート、資産形成期のお客さまには、投資運用コンサルティングなどによって安心と安全を提供し、「貯蓄から資産形成」への流れを創り出し、資金循環を促進した。