- 第2編
- 第1章 - 専業信託銀行グループとしての挑戦 2011~2016
統合シナジー効果の追求と次期数値目標
統合によるシナジー効果については、2015(平成27)年度に、収益シナジーとして270億円、コストシナジー(経費削減効果)として330億円の計600億円を計画。そのうち収益シナジーについては、統合により本部各部を中心に創出された人員を投信・保険等販売、資産運用・管理業務、不動産業務、グローバル業務等の戦略分野へ再配置することによる収益向上を目指した。またコストシナジーについては、本部・営業店の再編による物件費の削減やシステム統合に伴う保守運営費用の削減等により効果を追求した。2012年度の時点で、収益シナジーについては投資信託・保険販売や個人ローン収益の拡大、海外の日系法人向け融資の増加などの成果があり、コストシナジーについては国内営業店舗の統合を前倒しで実現したことによる賃貸料削減の効果があった。
中期経営計画では、こうしたさまざまな取り組みを通して、計画最終年度2015年度の連結実質業務純益約4,000億円、連結当期純利益約2,000億円を目指すこととした。そして三井住友信託銀行は、グループの中核企業として主体的役割を果たし、目標の早期達成に向け、各種戦略・施策を推進していった。

人員投入計画と実績(2012~2015年度)

中期経営計画(2012~2015年度)のグループ定量目標