三井住友トラストグループ

第1章

専業信託銀行グループとしての挑戦
2011~2016

第4節 グループ総合力の発揮

第2章

The Trust Bankへの進化――
「第2の創業」 2017~2019

第2節 ビジネスモデルとガバナンスの変革

第3節 トータルソリューションの追求

第3章

新たな社会課題への対応
2020~2023

第2節 社会的価値創出と経済的価値創出の両立

第3節 新たな付加価値の創造

第4節 Well-beingの好循環を目指して

第2編
第3章 - 新たな社会課題への対応 2020~2023

グリーン成長戦略

〔1〕米ドル建てグリーンボンドの発行

2021(令和3)年3月、初めての米ドル建てグリーンボンド(年限5年/発行金額5億米ドル)を海外市場において発行することを決めた *1 。グリーンボンドとは、太陽光・風力発電をはじめとする再生可能エネルギー、環境不動産など環境改善に資する事業(グリーンプロジェクト)に資金使途を限定して発行する債券で、本グリーンボンドはICMAの「グリーンボンド原則2018」および環境省の「グリーンボンドガイドライン2020年版」に準拠したものである。

米ドル建てグリーンボンドは、2018(平成30)年9月のユーロ建て債以来となる2回目のグリーンボンド発行になり、発行に合わせてグリーンボンドフレームワークを更新し、第三者認証機関によるオピニオンも新たに取得した。

当グループは、国内外における企業・投資家の環境問題に対する取り組みの高まりを受け、この取り組みへの財務面/非財務面でのサポートを、金融機関としての社会的責任の一環と考えている。とりわけ、グリーンボンドの発行およびその調達した資金による融資を通じて、持続可能な環境・社会の構築に貢献することは、ステークホルダーへの一層の価値提供に資するものとした。

同時に、グリーンボンドではない米ドル建て普通社債(年限3年/発行金額17.5億米ドル)を発行することも決定した。

〔2〕グリーン預金の取り扱いを開始

2021(令和3)年5月より、社として初めて法人向けグリーン預金の取り扱いを開始。グリーン預金は、グリーンプロジェクトに資金使途を原則限定して募集を行う外貨定期預金である。取引対象は、①外貨定期預金(通称:オープンデポ、法人用)、②非居住者向け定期預金(オフショア定期預金)の2種類で、通貨は米ドル、ユーロ、豪ドル、ニュージーランドドル、英ポンドのほか、三井住友信託銀行が取り扱いを認めるものとし、最低預入金額は①100通貨単位、②1億円相当額(取引日の同社公示仲値で換算)の外貨とした。なお、三井住友信託銀行のグリーンプロダクトフレームワークは、機関投資家等にESG調査や格付けを提供しているモーニングスターグループのサステイナリティクス社と協力しながら策定したものである。

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