三井住友トラストグループ

第1章

専業信託銀行グループとしての挑戦
2011~2016

第4節 グループ総合力の発揮

第2章

The Trust Bankへの進化――
「第2の創業」 2017~2019

第2節 ビジネスモデルとガバナンスの変革

第3節 トータルソリューションの追求

第3章

新たな社会課題への対応
2020~2023

第2節 社会的価値創出と経済的価値創出の両立

第3節 新たな付加価値の創造

第4節 Well-beingの好循環を目指して

第2編
第3章 - 新たな社会課題への対応 2020~2023
Topic

コロナ下でのグループ経営戦略会議

当グループでは上期(4月)と下期(10月)に「グループ経営戦略会議」(旧「店部長会議」)を定例開催しているが、新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて、2020(令和2)年上期には初めて中止となり、下期は初めてオンラインで実施された。

会議の冒頭、当社の大久保社長は「議決権行使書の集計過誤事案」について、「信頼のすべてを事業活動の基盤に据える信託銀行グループとして、委託先や株主、資本市場からの信頼を損なう事態」と述べ、この事案を当グループ全体の問題と捉え、漫然と前例踏襲に陥っているものはないか、実務の詳細を把握できなくなっているものはないか虚心坦懐に確認を進めること、そして、失った信頼の回復に向けて、質の高い仕事を誠実に積み上げ、グループを挙げて業務改善に取り組むことを誓った。次に「コロナショック」について「過去の危機とは比較にならないインパクトを持つ転換点」と位置づけ、急速な都市化などの社会環境の変化が気候温暖化のみならず、人間の健康や経済活動のリスクに密接に関係していることに言及。これまで以上にサステナブルな社会の構築に貢献することが求められることを説き、改めてサステナブルを軸に、社会的価値創出と経済的価値創出を両立させ、専業信託グループとして持続的に成長していくことを目指すとした。

また、三井住友信託銀行の橋本社長は、ビジネスモデル変革と新ビジネス創出によって持続的成長を実現する方針は不変であるとしながら、各施策の説明に先立ち、コロナショックによる経済環境およびニーズの変化を捉え、「守り続けること」と「大きく変えて見直すこと」を明確にしたうえで、「営業・行動モデルの転換」「逆風に負けない持続可能性の向上」「成長し続けるビジネスモデル構築」に向けた取り組みを推進する重要性について述べた。

なお、人事戦略の面では、ニューノーマルにおける課題として、事業・業務特性に応じた時間と場所のさらなる柔軟化とともに、社員と会社のベクトルを合致させるための社員エンゲージメント強化が示された。

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