三井住友トラストグループ株式会社 取締役執行役社長(CEO) 高倉 透 三井住友トラストグループ株式会社 取締役執行役社長(CEO) 高倉 透

平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

私たち三井住友トラストグループは、現代よりも不確実性が高く、経済や社会が未成熟だったおよそ100年前に、国民が保有する財産の管理・利殖を主な目的として設立されました。

以来、信託が有する高い専門性と多様で柔軟な商品・サービスを提供し、戦後の経済復興や国民の資産形成といった社会課題の解決を通じまして、社会やお客さまとともに発展してまいりました。

2023年5月に公表した3年間の中期経営計画では、2030年度のありたい姿としてROE10%以上を掲げたうえで、最終年度である2025年度にROE8%以上の達成を目指していました。

その後、持続的な収益成長に向けた取り組みが着実に進捗したことに加え、金利や株価の上昇など当グループのビジネス成長にポジティブなマクロ環境の変化も追い風となり、2024年度には当初計画で掲げた主要な計数を1年前倒しで達成できています。

2021年5月に保有ゼロを宣言した従来型の政策保有株式の削減につきましても、企業のお客さまのご理解と当グループ社員の粘り強い交渉努力により、想定以上の成果を挙げることができています。資本運営の安定度も、本活動の進捗とともに大幅に改善されています。

次の課題は、政策保有株式の売却益が無くなった後も、これまでと変わらずに収益成長を続けていくことができるかどうかです。グローバルな経済・政治上の不透明さに十分備えつつも、ビジネスや収益の機会をしっかりと捉え、効率的かつ効果的な資本活用を通じて、将来の持続的成長を可能にする投資をしっかりと行ってまいります。

当グループは「託された未来をひらく」をパーパスに掲げ、これからもお客さま、社会、株主、社員ほか全てのステークホルダーの皆さまの豊かな未来づくりに貢献してまいります。

今後とも、三井住友トラストグループへの変わらぬご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

2025年7月

取締役執行役社長(CEO) 高倉 透
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